桜、抹茶、白、日記

名古屋市在住のC++使いのcoderの日記だったもの。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2014 に参加

ワークショップオーナーとして招待されたので、参加してきました。

Regional Scrum Gathering Tokyo 2014
http://scrumgatheringtokyo.org/2014/


ちょっと早めに着いたので、モスバーガーで朝食を取って移動しようとしたら、とんでもない事に気がついた。サークルKサンクスのガルパンフェアのシールをフードに付けて歩いていた・・・orz

会場入り

受付で「You&Iです。」って言ったら、すんなりスピーカーパスが貰えた!

名古屋アジャイル勉強会のメンバーや名古屋からの参加組を見つけて談笑。あと今回のイベントの運営委員の方にもご挨拶。

開会

開会挨拶の後、近くの席の人とペアを組んで、昨日参加して良かったセッション又は今日期待しているセッションについて自己紹介するアイスブレーク。

基調講演 組織にアジリティを取り入れる - どうすればアジャイルになれる? by Jutta Ecksteinさん

    • 継続的な学習
    • 2つのアプローチ
      1. ゲリラ的
        • 自己組織化、アジャイルラクティスの実践
        • 問題点
          • 顧客からのフィードバックが足りなくなる
      2. 指揮統制型
        • トップダウン
        • 問題点
          • 自己組織化が阻害される
          • 協調性が損なわれる
          • 透明性による信頼がなくなる
    • 全員でコミットする
      • 管理者
        • マーケットや新ドメインなどのプロジェクト状況
      • 開発者
      • 全員
        • ふりかえり
    • 変化
      • 変化の理解
      • 一般的に
      • パイロットプロジェクト
        • 組織で優秀な人が集まって行われる
        • 低リスク案件
        • 上記によりパイロットプロジェクトは学びが少ない。
        • 必ず普通のプロジェクトでやる事が重要。
      • ラフスケジュール
        • 準備
        • ふりかえり
        • 準備ワークショップ
        • レーニン
        • メンター/コーチ
        • 変化の維持
      • 活動サポート
        • 3つのロール
          1. リーダー
          2. 情熱家、変化エージェント
          3. アーキテクト、技術リーダー
      • ふりかえり
        • やった事だけでなく、将来についてもやる。
      • 準備ワークショップ
        • 4つの質問
          1. 完了した事は?
          2. 受け入れやすいか?
          3. 本当に適用は難しいか?
          4. 何ができないのか?
        • ソリューションから何の利益を得るか。
      • 学びのステップ
        • 守破離
          • 守:型を守ってテクニックを真似る
          • 破:意義・目的を理解する
          • 離:暗黙知について独自に考える、開発する
      • レーニングをカスタマイズする
        • SandBoxでの学びは実践するのは難しい。
        • 実際の業務でトレーニングする。
          • その方がすぐに実践できる。
      • メンタリング/コーチン
        • 情熱を持った人が必要。
        • 組織内から変化を続ける。
      • 変化の維持
        • 新規加入者へのメンタリング
        • 成功した時にはお祝いする
        • 絶えず学ぶ
      • 教訓を生かす
        • 変化に情熱を持った人をサポートする。
    • Q&A
      • 1人目
        • Q:変化の為に3つのロールが必要だとあったが、揃わない時はどうする?
        • A:経験的には、組織内にはいるはずなので探す。
        • Q:1人で複数のロールを兼任している場合はどうする?
        • A:1人で始めても良い。まずは味方を見つける。時間がない場合はとにかく始める。なぜ忙しいのか立ち返ってみて、根本原因を解消する。
      • 2人目
        • Q:守破離で自ら気がついて破に移行するとおっしゃったが、いつまでも守のままの組織がある。いつまで立っても次のフェーズにいかない。自分たちはアジャイルをやっていると言い張っている。それを気づかせるにはどうする?
        • A:変化のモデルに合わせて守破離も移行する。ユッタさん自身にとっては、テニスがそう。守のままでも良いと思っている。
        • A:まずは質問を投げて、次のステップに進むには?を考えさせる。
        • A:アトラクター理論?個体個でふりかえりを実施する。
        • Q:PayがChangeを促すのか?
        • A:その通りです。
      • 3人目
        • Q:変化のモデルが並行で起きている時に変化が衝突する場合、情熱を持った人が指揮統制なモデルを適用されそうになっている。チーム外からの指揮統制の強制。
        • A:なぜそうするのか質問する。

同時通訳は集中力が削がれて眠くなってしまった・・・。

お昼

名古屋参加組で一緒にお昼。自分はいつもの「だし茶漬け えん」に行く予定だったのですが、皆も付いてきた。
昼食後は皆それぞれに解散。自分はDDR3-1333メモリーを買いにアキバの街へ繰り出しました。

エンタープライズタッチダウンを決めるための戦略と実践

    • GxP社の事例発表を中心にした発表。
    • ×タッチダウン、○トライ。
    • エンタープライズ
      • WFからAgile
      • "色々"ある
        • 既存ビジネス
        • 既存システムとの連携
        • 関連部署との調整
        • 全社ルール
    • エンタープライズ系はめんどい
      • でも魅力的
      • 社会が100年間必要としてきた会社
        • 社会とつながる
          • 社会の役に立つという実感
          • 社会に必要とされる会社に必要とされれば仕事はなくならない
      • めんどくささは必要
      • エンタープライズ系における開発手法とは何が良いのか?
    • トライまでの道のり
      • 作って、見せて、調整しては基本。
      • 但し、最低限見せられるようになるまで色々ある。
    • フェーズ
      • 初期構築で70%、調整・運用で10%ずつ。
    • 企画フェーズ
      • 何をするか決める
      • 顧客との関係作り
        • 3つの立場
          1. 教えて貰う
          2. 教える
          3. 一緒に考える
    • アーキテクチャ設計フェーズ
      • 何を作るかをどう作るかを繋げる。
      • 確定要素と不確定要素を分ける
    • 初期構築フェーズ
      • 60〜70%を目指す。作りすぎない。
      • プロセスはWFに近い。
        • ゴール・リソースが確定しているのでWFは効果的。
    • 調整フェーズ=イテレーション
    • 移行フェーズ
      • 最後のドロドロした部分。
        • 愚痴は切り捨て
        • リリースするんだという気合いは重要
      • 常に真摯に顧客と向き合っているか?
    • 事例紹介
      • アドバンスド・メディア社 VoXT 20人月案件
        • https://voxt.jp
        • エンタープライズ新規事業
          • 企画から1年以内でサービスイン
        • 企画
          • 5つの質問
            1. 我々の使命は?
            2. 我々の顧客は?
        • 要件定義
          1. 対象課題をシナリオの区切りで分割
          2. プロダクトダイアグラム(リーンダイアグラムのエンタープライズ版)を作成
          3. プロダクトキャンバス(リーンキャンバスのエンタープライズ版)を作成
          4. 加えて、課題リストも作成
        • 小さい案件なので、極力物を作らないで進めた。
      • 与信・信用情報を提供する企業 300人月案件
      • 初期構築フェーズ
        • 50点だった。
        • あるはずのシステムが存在せず。追加の構築で65点に持って行った。
      • 調整フェーズ
        • アトラシアンのJIRAで課題管理
      • 移行フェーズ
      • 運用フェーズ
        • 日々改修。
    • 総括

登壇予定だった和智さんは今朝システムトラブルが発生で欠席でした。

これだけ!ビジネスモデルキャンバス by BMG Works

    • ×キャンパス、○キャンバス。とても重要。
    • 現状分析に使う
    • ワークショップのペア作成
      • 最近読んだ本をブレストし、その中から一押しの本について自己紹介。
      • 自分のペア相手は、昔自分が勤めていた会社で作っていた製品の競合会社のお方だった。自分はその製品の業界は知っているので、自分の業界についてビジネスモデルキャンバスを作成する事に。
    • 作成ワークショップ
      1. リソース
        • ここから書き始める
      2. 主要活動
        • 変化しやすい
      3. 顧客セグメント
      4. 価値提案
      5. チャネル
      6. 関係
        • チャネルとごっちゃになりやすい。ここを明確にしないと他社に乗り換えられてしまう。
      7. パートナー
      8. 収益
      9. コスト
    • 書いたあとは流れをチェックする。
    • 今回は1つのキャンバスを書くのに16分かかったが、慣れてくると3分で書けるようになる。
    • ダイソンの羽なし扇風機はとても良くビジネスモデルを考えて生み出された製品。

どんな仕事もこわくない?チームの底力を見える化する多能工訓練計画表ワークショップ by 名古屋アジャイル勉強会

別にまとめました。

"What impedes Organizational Agility" 組織のアジリティを阻害するもの

    • パネルディスカッション
      1. 1つ目のお題
        • Q:アジャイルしているのにコミュニケーションがWFのまま
        • A:Scrumで一人ボスにならないようにする。皆のものになるようにする。
        • A:スクラムマスターが居ると真実を話せないという状態はまずい
        • A:Scrumは簡単。でもマスターするのは大変。
        • A:なまじっか経験を積んでいる場合、時間が経つと前のやり方に戻ってしまう。学ぶよりも忘れるのが大変な事もある。
      2. 2つ目のお題
        • 我らが名古屋アジャイル勉強会のメンバーが出したお題。もう一人のメンバーから裏切られていてワロタ。
        • Q:スコープ・リソース・コストが省庁で決まってしまう
        • A:大組織において、予算・期間を決めずに何かをやる事はない。
        • A:開発というのは、可能性を探るのが仕事である。それをマネージャーに伝える事が大事。
        • A:2つの事が大事。1つはスコープは決めても機能は決めない。もう1つは70年代からあるやり方=予算を定期的に見る。
        • Q:DoDの事例の話が聞きたい
        • A:2001年からDoD(United States Department of Defense:米国国防総省)の仕事を担当した。予算と納期がうまくいった初めての?プロジェクトになった。
        • A:可能ならばアジャイルなやり方で進めた。
        • A:DoDに出来るのなら、誰でも出来る。
        • A:DoDはWFを標準化した部署。コスト増に繋がったので1995年にWFは止めになった。
      3. 3つ目のお題
        • Q:社内標準
        • Q:早く作ると売り上げが下がる
        • A:有料になりますが、カオスレポートを経営層に読ませましょう。
      4. 4つ目のお題
        • Q:マネージャーから言われた事だけやっていたい
        • A:向上心は大事。これはアジャイル開発に限らない。長い目で見てそうなった方が良い。
        • A:マイク氏の基調講演の素性欄にビックリした人もいるかも知れないが、イノベーションを起こすには学びが必要。
        • A:ふりかえりでもよくあるケース。自分の問題ではなく他人の問題として捉えている。向上心が大事。
          • 自分の問題なら考えられるはず。

クロージング・パーティー

参加パス。

参加しての感想等

ぶっちゃけ、2万円の元を取るのは大変そうなイベントだなと感じた。だからこそ積極的に招聘ゲストの方のセッションに積極的に参加して最新の情報を得るようにするのが元取れそう。
カンファレンスだからか、物理的な意味ではなくスピーカーと参加者の距離が近いイベントだと感じた。