第52回 SEA関西プロセス分科会 に参加
平鍋さんの講演という事で参加してきました。
第52回 SEA関西プロセス分科会
http://kokucheese.com/event/index/87126/
開会
18時に開場と言う事で18時に行ったら、まだ設営中だった。
[twitter:@HappyLuckyAkira]さんにご挨拶して、会場設営をちょっと手伝いつつ、[twitter:@hiranabe]さんともご挨拶。
時間があったので、サイン会が始まっていたので自分も頂いた。
アジャイル開発とスクラム~顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
- 作者: 平鍋健児,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 12回
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わかりやすいアジャイル開発の教科書の著者の方2名も参加されていたので、持ってこれば良かったな・・・。
講演
-
- 自己紹介
- astah*は皆さんご存じ。
- アジャイル開発とスクラム~顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
- 縦書きでやりたかった
- アジャイル開発について
- 契約のしばり
- 実装中にこの機能って使われないなって思う事がありますよね?
- 今回の講演
- 書籍の内容はやりません
- 野中先生と話した事
- アジャイルソフトウェア開発スクラム (アジャイルソフトウェア開発シリーズ)
- 最初に書かれたスクラムの本。
- 野中先生の論文が引用されている。
- The New New Product Development Game
- Stop running the relay race and take up rugby
- Sequential(A) vs. overlapping(B and C) phases of developmentの図の解説
- スクラムの原典を読み解く(1):An Agile Way:オルタナティブ・ブログ
- type Aは、NASAのPPP(Phased Project Planning)型
- type Bは、富士ゼロックスやブラザー。
- 野中先生は「スクラム」と命名する前は「刺身」と読んでいた模様。
- The New New Product Development Game
- Agile and Lean
- エドワーズ・W・デミング博士
- Jeff Sutherland氏らは、野中先生の論文を研究した訳ではない。自分達のやり方について説明している論文を探していたら見つけた。
- パタン・ランゲージ(Pattern Language)
- トヨタ生産方式 => リーン・シンキング 改訂増補版
- 無駄を省く作業を現場の人がやる
- Kanban
- Lean Startup
- 著者のエリック・リースは「eXtreme Startup」というタイトルにしていたかも知れなかった。
- 野中先生とアジャイル開発
- 野中先生は、先の論文の後にアメリカ海兵隊について書いていたりする。
- 話のテーマ
- SECIモデル(読み:せきモデル)
- フラクタル組織
- SECIモデル
- アジャイルソフトウェア開発スクラム (アジャイルソフトウェア開発シリーズ)のP.229に書かれている
- 知識創造とは暗黙知と形式知
- 暗黙知
- 言葉にするのが難しい
- 形式知
- 言葉・文章で表現される
- レトリックと人生 by ジョージ・レイコフ
- オブジェクト指向開発を行っている人は必読の書籍。
- アフリカのある種族では、この3つの言葉(Woman Fire DangerousThings)を言い表す言葉がある。
- 暗黙知と形式知の氷山でのメタファー
- 形式知として見えているのは、ほんの一部分。
- "Sticky" Information
- SECIモデル「どう知るか」
- 松下電器のホームベーカリーの話。
- ホームベーカリー/西洋の食卓に根づいた、日本の技。 | イズム「ism」 | Panasonic
- 大阪国際ホテルに弟子入り
- 暗黙知を経験する
- これにより生地を引っ張る動作を取り入れた
- コンペティター(競合他社)が売り出すまでに100万セットを販売していた。
- Design Thinking
- Change by Design: How Design Thinking Transforms Organizations and Inspires Innovation
- Role-Playing
- Bodystorming
- SECIモデルそのままの事を表している。
- Change by Design: How Design Thinking Transforms Organizations and Inspires Innovation
- アジャイルプラクティスもSECIモデルで分類するとバランス良く分類される。
- 松下電器のホームベーカリーの話。
- 知識創造マシンとしてのスクラム
- 副題「顧客・技術・経営をつなぐ」とは?
- 軍隊では、陸海空の連携が欠かせない。
- スクラムで顧客・技術・経営の一体化を目指す。
- 野中先生とJeff Sutherland氏の初面会
- Jeff Sutherland氏のイベント中に立ち寄った。
- 丁度質疑応答の時間で、POの方がPBIの優先順位が決められないとの質問をした。
- Jeff Sutherland氏が、スクラムを全く知らない野中先生に回答を求めた。
- 平鍋さんは、1人3票とかで投票で決めるかなと予想していた。
- 野中先生の回答は、合宿しなさい!
- 平鍋さんは、Jeff Sutherland氏はこの回答の意図を理解できてないのではないかと思った。
- One More Thing
- 仕様書書きや実装する事が自分達のやる事ではない。
- モノを作る事である。
- HOLSTEE社のマニフェスト「This is your life.」
- http://shop.holstee.com/pages/about
- 平鍋さんはこのマニフェストに感銘を受けて、実際にHOLSTEE社を訪れたとの事。
- 仕様書書きや実装する事が自分達のやる事ではない。
- 自己紹介
質疑応答
-
- 個目
- 個目
- Q
- 野中先生の考えとPO
- A
- Q
- 個目
- Q
- 大部屋などの日本的な考え方は欧米に受け入れられるのか?
- A
- そのような文化がないからこそ、新鮮に受け止められている部分はある。
- Q
- 個目
- Q
- Agile/Scrumではどう作るかを解決するが、何を作るかを解決できるか?
- A
- Q
- 個目
- Q
- パターン・ランゲージについて
- A
- パターン・ランゲージは野中先生の最近のお気に入り。
- パターンにより、複数の実践知の組み合わせ
- 野中先生のご息女は、クリストファー・アレキサンダーの元で学んでいたらしい。
- Q
- 個目
- 個目
- Q
- 成果物
- A
- 欧米では完成品という考え方が少なくなってきている。脱予算の流れがある。
- Q
- 個目
- Q
- アジャイル開発が求める積極性は欧米的ではないか?
- A
- 全てがそうではない。日本的な部分もある。
- プロジェクトファシリテーションが一例
- 日本の多重請負の構造がその積極性を奪う一因かも知れない。
- Q
- 個目
- 個目
- Q
- 契約パターンについて
- 組織間
- 昔のエンジニアリングプロセスとのギャップ
- 品質
- 契約パターンについて
- A
- なんか込み入った話になっていた。
- パターンとかの話だったのでIPAの成果の話とか、Gemba Patterns Communityの話を提案してみたけど、ちょっと筋違いだったようだ。
- Q
懇親会
翌日は仕事だったのでパス。
参加しての感想等
平鍋さんにお会いした事がなかったので、思い切って大阪まで行ってきました。
書籍では理解出来なかった部分がとても明確に理解できました。まだまだ勉強が足りないな。
冒頭でSEA関西というコミュニティについての紹介がなかったなぁ。どのような活動をしていてとか、どのような経緯で今回の講演になったのかとか。52回も活動続いているのは凄い事だけども。
名古屋アジャイルでは講演会はやらないので、このようなスタイルだと質疑応答は止まらないのでモヤッとさせない仕組みがないとダメだな−やっぱり。副題の「顧客・技術・経営をつなぐ」とDevOpsについては質問してみたかった。