桜、抹茶、白、日記

名古屋市在住のC++使いのcoderの日記だったもの。

ファシリテーションフォーラム2010 二日目に参加

d:id:youandi:20100529#p1
行ってきました。

特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会 ファシリテーションフォーラム2010
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?cat_id=80

オープニング

前日は、327名、当日は423名の計750名が本イベントに参加したらしい。
そういえば、会場ボランティアの方が風船で作ったピ○チュウの中に入って会場案内をしていてワロタw
���
 on Twitpic

午前セッション 実践者2人と考える「プロジェクトファシリテーション」の極意

プロジェクトファシリテーション

プロジェクトファシリテーション

著者お二人によるセッション。参加者は中高年男性が多かった。

古河電工における、グループ会社も含めた17拠点の人事システムの刷新・統一化プロジェクトにおける、ファシリテーションの活用事例。

著書の内容おさらい

著書を読んでいない人向けに、内容+αについておさらい。プロジェクトの実施にあたり、古河電工が外部コンサルタント(ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ)を利用して、ファシリテーションを活用した話。

    • 給与計算システム

株式会社ワークスアプリケーションズERPパッケージのCOMPANYを導入。*1

役割

会議の前準備・振り返り

会議での言い尽くしを目指す

    • 会議体の設計
      • フリップチャート
      • ファンクショナリティ・マトリクス

タスク管理

      • Issue(中長期)
      • ToDo(短期)

進捗の状況は赤〜緑に色分けした信号表で、見える化

質疑応答?
  • Q
    • 参加者・協力者をどう巻き込んだか?
  • A1
    • とにかく会って直接話す。場合によっては裏で根回しした。
  • A2
    • そもそもちゃんとファシリテーションをやっていますか?基本に立ち返る。
    • 会議品質の向上
    • プロセスを示す
      • 何をどうするかを示す。
  • Q
    • 意志決定者やメンバーが変わってしまった場合どうするか?
  • A
    • 上層部には逐次コミットメントをとっていた。
    • 目標をはっきりさせていたのでので問題なかった。
    • 変わってしまう前に早く事を進める
質疑応答?

6人1組のグループで、一つ質問をまとめて、それについて回答。

  • Q
    • 手強かったケースは?
  • A
    • 工場の現場担当者のケース。
      • 15年間の現場の経験から一番の抵抗勢力になりうる人(代理の勤怠入力の入力すうが一番多い人等)には事前調整を行っていた。
  • Q
    • 物言わぬ反対者にはどうしたか?
  • A
    • 会議の場に呼んで、どういった影響がある人なのかイメージして質問を振る。
  • Q
  • A1
    • ちゃんと意見は出し尽くしているのか?
    • 議論で揉めたら、意志決定者に頼る。
  • A2
    • 作業指示内容について咀嚼(全体最適性・経営視点)できているか?
    • 方向性の確認をしっかりやる

その他

セッションの感想

ワークショップとしてはイマイチ。事例紹介&質疑応答セッションでしたね。
ファシリテーションでやる事って基本的な事なんだよなと思った。大体の話は会議の場でのファシリテーションの話で、会議では、会議の目的・アジェンダを事前作成し、最後に会議で出たToDoリストの確認。

  • 追記

自分の日記の過去ログを見ていたら、2年も前(d:id:youandi:20081025#p1)にプロジェクトファシリテーションって言葉を聞いた事があった模様。すっかり忘れていた・・・。

午後セッション 組織開発とファシリテーション

〜チームビルディングを体験してみよう〜
組織開発(OD:Organization Development)に関するセッション。女性も多かったw

組織開発とは
  • 組織開発の源流
    • 自己への気づき
  • チームビルディングの主要な目的
    1. 目標や優先順位の設定・共有化
    2. メンバーの役割と責任に従った、仕事を遂行する方法の分析と配分
    3. 仕事の仕方(手順、進め方、規範、意志決定)
    4. メンバー間の関係性

よくあるゲームやアドベンチャー体験を通じて行うチームビルディングは、上記の4番目のアクティビティ型に位置付けられ、信頼感を形成する試みであり、それが全てではない。

  • Beckhardモデル(GRPIモデル)
    1. Goals層(目標)
    2. Roles層(役割や責任の配分と統合)
    3. Procedures/Processes層(仕事の進め方(手順)、決定の仕方)
    4. Interactions/Relationships層(メンバー間の関わりや関係性)

Interactions/Relationshipsの階層で問題がある場合は、その上位レイヤーに問題がある為で、良くある飲みニケーション(Interactions/Relationships層)で改善するものではない。
また、チームビルディングとはチームの立ち上げの話だけではない。立ち上げ後の事も考慮するものである。

チームビルディング体験

タワービルディングの実習を通じてチームビルディングを体験。

ペーパータワー(タワービルディング)
ハサミ、A4用紙、B4用紙、厚紙、養生テープを使って、制限時間内に高く・安定した塔を作るワークショップ。今回は普段やるものと比べると時間は短め。

6人1組で、どういった塔を作るかの相談から作成までを行う。担当分け・役割分担、時間配分等を行い塔を完成させる。

自分が担当した土台部分はしっかりしてました。写真は保存し忘れた・・・orz

振り返り

自分のチームでは、タイムキーパーや全体の調整役を設定し忘れてしまいました。
後は、セッションを通じての気づきについて、自分自身の気づきとチーム内のメンバーについての気づきを発表。自分に対する他の方々からの気づきとしては、ぐいぐい引っ張ってくれる、色々と先頭切って意見を出してくれたみたいな事を言って頂けました。

あと完成後の見学会や振り返り中に、作った塔がバタバタと折れたり、崩れたりと面白かった。自分のチームも折れたけど。

セッションの感想

他人への気づきについて、自分の事に没頭しすぎて全く気にしてなかったorz ある一人の方については全く印象がなくて「何もありません」って言ってしまいましたw その人以外は何らかの気づきはあったのですが。他の方々はそれぞれ良く見ていて気づきを発表されていた。この辺は自分も改善したいですね。
個人的に、こういった自己への気づきやフィードバックがあるセッションは好きですね。

ファイナルセッション

二日間の振り返り。

  • ファシリテーションの罠
    1. 効率の罠
      • 本当に早くする必要はあるのか?
    2. カタルシスの罠
      • やったつもりになっていないか
    3. 中毒の罠
      • 日常に活かせているか?
      • 日常で活かせないから、イベントは楽しいしまたイベントに参加しようと思っていないか?
    4. 人を弱くする罠
      • 主体性を育む事を阻害していないか?
      • 切り開く力が弱くならないか?

今回のイベントを通じて自分が得たものを名刺サイズの紙に書いた。後は5人1組で対話。

    1. ファシリテーションのきっかけ
    2. 問い続けたい「大切な問い」

やっぱり初対面の人と色々話すのは苦痛。自分と話をした人達はそんな風に思わなかったと思うけど、ノリノリに話をしているフリをするスキルが向上した。

参加しての感想

初日に比べて非常に良かった。
そういえば、ファシリテーションの事を略して「ファシ」って言うんですが、「ファシ」=>「ルシ」=>FF13!?なんて事を考えていたw

*1:パッケージのカスタマイズではなく、総合パッケージで利用する機能を選択し、パッケージに運用を合わせる。