Agile Charity Event in Osaka に参加
d:id:youandi:20101030#p1
軽く興味があった程度でしたがお誘いを受けたので、参加してきました。
ThoughtWorks主催 Agile Charity Event in Osaka
http://www.tech-arts.co.jp/news-and-topics/events/2011/Charity2011.html
会場で[twitter:@nakaji]さんと合流したら、会うなりいきなり「丁度良かった。お金貸して!」とか言われました。
オープニング
参加者は50名ちょっとだった模様。
今回のイベントの目玉と思われていたケント・ベックさん関係については、ケント・ベックさんからの1分ちょっとの日本での大震災お悔やみ申し上げます的なビデオレターだけだった。日本語参考訳の紹介のあと、大事なことなので二回言いました的にもう一度ビデオレターが流されました。
「あいさつの魔法。」を参考にしたちょっとしたアイスブレイクがあった。二人一組でペアを作ってと言うのがかなりハードル高い気がしたが、[twitter:@nakaji]さんが居てくれて良かった。
あと右手の人差し指と左手の親指、右手の親指と左手の人差し指をくっつけて、上方向に向かって交互にくっつけるのはやりやすいが、下方向に向かって交互にくっつけるのは難しいってのもありました。
「アジャイルプロセス導入のポイント」 by テクノロジックアート 長瀬さん
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- 今まで
- 直ぐに新しいものを取り入れている企業が導入
- もともと組織として柔軟性があるので、どのようなやり方でも失敗しない
- 直ぐに新しいものを取り入れている企業が導入
- これから
- 従来的なやり方をしていた企業が導入
- 失敗事例が色々出てきそう
- 従来的なやり方をしていた企業が導入
- アジャイル開発導入にあたり、まず文化を見極める
- 上層部にアジャイル開発を行う事を認めて貰う
- 「アジャイル開発=良い事」「ウォーターフォール開発=悪い事」という考えを持たない
- 従来のやり方の良い所を認めつつ、アジャイル開発手法を取り込む
- アジャイル手法特有の言葉を使わない
- 新しい言葉に抵抗がある人もいる
- 完全なアジャイル開発の導入を目指さない
- eXtremeProgrammingのようにチーム全員がエンジニアという考え方ではなく、従来通り設計専門・テスト専門・実装専門と役割分担して開発を行う
- この場合、1イテレーションは4週間とするのが適切かも
- アジャイル開発導入には、オブジェクト指向設計・開発の教育が必要
- 以上の事項の理解がないと、アジャイル開発を成功させるのは難しい
- 導入にあたって
- 設計
- どのように進めるかが重要
- テクノロジックアート社においては、オブジェクト指向設計・開発の経験がないチームの場合にはまず、1ヶ月間UMLのモデリングを行わせてトレーニングを行っている
- テストシナリオ
- 顧客要求に合致したテストシナリオが書けているか?
- 欧米では顧客側の技術力が高い
- 日本では顧客の担当者は業務知識重視で技術力は高くない
- 開発側が顧客要求を引き出したり、実現性の検討を行う必要がある
- 顧客要求に合致したテストシナリオが書けているか?
- ストーリー
- ストーリーの大きさ・正確性
- どうするのか決める
- 従来の分類方法を利用して大きさ(粒度)を揃える
- 従来のやり方を整理する
- ストーリーの大きさ・正確性
- どのように進めるかが重要
- ツールの選定
- VCS
- CI
- テストの管理
- 海外では既に分散開発の流れになっている
- インド・中国等とのオフショア開発流れ
- 日本においてもこの流れになってくるとツールが重要になってくる
- 今まで
アジャイルコーチ的な視点での、従来的な開発プロセスを進めているチームにおいて、どういった事に気を付ければアジャイル開発手法の導入をスムースに行えるか。といった内容のお話でした。あ、これらの話についてはセッション資料なしでセッションは進んでいました。
- 感想等
上記のメモは自分が参考になった所しか取ってないかも。長瀬さんの話は節々でちょっと納得いかない所があった希ガス。
お昼(於:【閉店】昇龍軒 - 横堤/ラーメン [食べログ])
「Are you target driven or customer driven」 by ThoughtWorks David Joyceさん([twitter:@dpjoyce])
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- 発表資料:来週にテクノロジックアート社のサイト*1で今回のセッション資料は公開予定。
- 参考映像:http://wp.me/puetT-nf
- 参考資料:http://leanandkanban.files.wordpress.com/2010/11/qtb-are-you-target-driven-or-customer-driven.pdf
agile.swtestの永田さんによる逐次翻訳セッション。
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- 自己紹介
- Thoughtworksのエンジニア
- リーン・カンバンの等のコンサルをしている
- IT関連の仕事に従事して20年
- 上記の内、12年はマネジメントに関わっていた
- Thoughtworksのエンジニア
- SystemThinking
- リーンの話
- 今日では
- 事例から
- 現場の担当者が一番顧客の要求に近い所にいる。その上にいる管理者や更に上に行くと顧客要求からは遠いものになる。
- 自己紹介
内容としては、リーンを主体としてPDCAサイクルを回すととか、本当に顧客の必要とするものを作っているのか?といった内容。
- 感想等
逐次翻訳が直訳過ぎて居眠りしてしまった・・・。あと本セッションは予定より15分オーバーだった。
パネルディスカッション「アジャイルは失敗するって本当ですか!?」
[twitter:@nao_maru]さんがモデレーターとして、主題の他に会場からのアジャイル開発についての質問を聞いてそれについてもディスカッションする形に。
会場からの質問としては・・・
- 感想等
自分がした質問
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- Q:アジャイル開発導入の動機について従来のやり方に問題意識を持つからやるのでは?
- A:
- Q:開発者向けのツールはVCS, CI, ITSとか色々あるけど、(アジャイル開発を導入する上で抵抗がありそうな管理者層をサポートする為の)管理者向けのツールってありますか?
- A:そもそもツールを導入するのは、やってみてうまくいかない時に導入するものであって、まずツールありきではない。
- A:Redmine使え
- (たまたま通路を挟んで直ぐ隣にRedmineによるタスクマネジメント実践技法の著者の内のお一人が座っていた)
- Redmine等なら権利委譲も出来る。(開発者にもチケットの修正権限を付与する事でリスケジュール等の手間を軽減出来る)
- Q:アジャイル開発導入の動機について従来のやり方に問題意識を持つからやるのでは?
Agile Tour Osaka 2010にも参加している*4ので、Redmineによるタスクマネジメント実践技法のあきぴーさんのセッションも聞いていますが、それを踏まえた上で管理者向けのツールは?という質問をしたのですが、質問仕方が悪くて意図が伝わっていませんでした。
個人的にはRedmine/Trac等のITSってエンジニアの管理・情報共有ツールだと思っていて、ストーリー管理とか、テスト管理とかプロジェクト全体を見渡すの事までは出来ない気がします。プラグイン追加したら出来るよと言う意見もあるでしょうけど。そのプラグインで出来るよ!というのが気に入らないので、先日RTCについてのセッション*5をしている訳で。
気になった内容
成功と失敗の話については、根本的に計画づくりが大事だという話になって、ちょっと主題とはズレた方向になったのではないか?と思った。計画が大事ってそりゃそうですけど、それは従来手法でも同じかと。
あと、「アジャイルは失敗する」の「アジャイル」の定義が壇上の皆さんと自分とでは捉え方が違ったようで、壇上の皆さんの認識では、開発プロセスとしての「アジャイル」で話をしている気がした。自分が考える「アジャイル」って開発プロセスよりももっと広義だと思うんですけどね。
アジャイルだけではなくテストとかの話でもそうですが、議論する上ではまず言葉の定義を明確にしないといけないな、と最近思いますね。
閉会
特に何も無く撤収。
懇親会
1次会(於:大阪市鶴見区のカフェダイニングは"SunnyClouds"サニークラウズ)
[twitter:@yasuohosotani]さんと色々先日のAgile Japanでのテスト開発プロセスの話を伺ったり。ファシリテーションスキルの高い人の会話には割り込みかけるのは難しいですね・・・。
技術評論社からチーム開発プラットフォーム Team Foundation Server 入門が5冊提供されていた。
2次会(於:【閉店】ネルフ 大阪支部 (NERV) - 近鉄日本橋/バー [食べログ])
[twitter:@nakaji]さんと2人で2次会。4squareでチェックインしたつもりが出来ていなかった・・・。
名古屋支店とスタンプカードは共通で使える模様。
あと可愛らしい女性店員さんの応対がとても良かった。
参加しての感想等
パネルディスカッションで壇上に上がっていた、[twitter:@nao_maru]さんや[twitter:@yasuohosotani]さんは実務でもScrumを導入・実践しているようで、凄いなと思う反面Twitter上でもアジャイルについて広めている人達は皆Scrumを導入しているような・・・。
個人的にはScrumをちゃんとやれば確かにアジャイル開発になるんだけど、Scrumでやらないアジャイル開発ってのもあるんじゃないか?と思うんですよね。従来方法にアジャイル手法を取り入れて少しずつカイゼンしていくってのは、アジャイル開発になるのかならないのか、パネルディスカッションでの違和感はその辺から来ていますが。
今回、名古屋アジャイル勉強会でいつものメンバーと話している内容とはまた違った側面でのお話を聞く事が出来て、色々を知見を広める事が出来た事は参加して良かったなと思います。
余談ですが、アジャイル開発ってチーム内や顧客との対話(コミュニケーション)で成り立つものであり、個人的にはアジャイルの勉強も対話やアジャイル手法を体験する事により進めるべきものかと思っています。今回のようにセッションを聞いて帰るだけっていうのは、ちょっともったいない気がします。
名古屋アジャイル勉強会では、イベント毎にワークショップやディスカッションやKPT等で振り返りを必ず入れて、それを参加者全員でやる事により、全員が何か発言・体験をし、何らかのものを持ち帰る事ができるのではないかと思います。そこが自分がスタッフをやろうと思った動機だし、継続して参加し続けたいと思った所ですね。