第37回 FLOSS桜山勉強会 に参加

名古屋Scala勉強会に参加しないでこちらに行ってきました。

第37回 FLOSS桜山勉強会
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  • IPv6大特集！
    • IPv6をわれらの手にw、地域企業での試み、学生＆コミュニティベースの草の根の活動を紹介します。

今回はIPv6の話という事で、自分もBフレッツでIPv6なアドレスを持っていますが、コレといって使っていないので何か使い道があるのか興味を持ったので参加。FLOSS桜山勉強会は今回が初参加でした。

30名程が参加。
場所は名古屋市立大学 滝子(山の畑)キャンパスだったのですが、WiMAXの電波は入らず。３階の部屋だと入るらしいですが、１階はNGでした。

開会

主催者の@katzkawaiさんによる開催挨拶。外は雨降っていて部屋はちょっと寒かった。
Ubuntu 10.4 LTSの紹介などの話をされていた。

某社におけるIPv4からIPv6移行の記録

IPv4のアドレス枯渇の話を受けて、なくなってから行動したのでは遅いという事で、社内システムをIPv6対応化した際の話。

1. はじめに
   • 会社紹介
2. IPv6とはなんぞや
   • IPv4 Address Report http://ipv4.potaroo.net/
     • IPv4のアドレスは駆け込み需要増加(特に中国方面で)
   • IPv6普及度計測 http://v6metric.jp/
   • IPv6では近傍検索できたり拡張性が考慮されている
   • IPv6のアドレス表記の話とか
3. ICMP と ICMPv6 は別物
   • OSI参照モデル
     • 3層目にICMP/ICMPv6がある
4. お使いの IPv6 セキュリティは本物？
   • IPv6のセキュリティ対策を探してみた
     • 見つからなかった
   • IPv6対応セキュリティ診断サービスを探してみた
   • IPv6ネイティブの診断ツールは今の所なし？
     • IPv6対応を謳うものでも、IPv4からIPv6での挙動を推測？するものしかない
   • ウィルス対策ゲートウェイにIPv6の設定をしてみた
     • 挙動を確認してみた
     • ちゃんと動作した
5. 多段システムはどこまで対応？
   • Webアプリケーション(Java)利用環境
     • Web => Ap(DMZ) => DB
       • Webサーバ => OS/AppともIPv6対応必須
       • APサーバ　=> IPv4のままでOKっぽい
       • DBサーバ　=> 多分IPv4のままでOKっぽい
     • Web => Ap => DB
       • Webサーバ => OS/AppともIPv6対応必須
       • APサーバ　=> AppがIPv6対応バージョン必須(サポート外となる)
       • DBサーバ　=> 多分IPv4のままでOKっぽい
   • メール利用環境
     • Firewall => メールサーバ(DMZ) => IPv6対応必須
     • Firewall => メールサーバ => IPv4のままでOK
     • Firewall/メールサーバはデュアルスタック
6. まとめ
   • IPv6対応のものが増えているので、移行は比較的容易
7. 質疑応答
   • IPv6にする事でベネフィットはあるのか？
     • 特になし
   • アドレス申請は面倒か
     • 審査はゆるい/48も普通にもらえる
   • IPv6はグローバル/プライベートの区切りがない
   • トランスレータの利用
     • 費用面・運用面でトランスレータは対象外となった。

大学生によるIPv6ネットワーク構築 by @miminashiさん

IPv6 Geek Students CONVIVAL NET(学生のための学生の自主管理によるIPv6ネットワーク)
中京大学の鈴木先生(@tss_ontap)の支援のもと、学内にIPv6を引き込むプロジェクト。

1. 経緯
   • 大学におけるネットワークの現状
     • Well-Known Portsの一部しか開いていない
       • git(github)も出来ない
     • Windows Onlyを前提とした学内システム
   • 管理業者の主な業務
     • ニコ動対策
     • 動画サイトのトラフィックに潰されるL4スイッチ
     • 生み出す力を失った学内ネットワーク
   • 管理され、飼い慣らされる学生たち。
     • 自分たちで作ればおｋ
       • 自分たちのネットワークを作ろう
2. コンセプト
   • 利用者全員が管理者
     • 一人一人がネットワークの参加者の自覚を持つ
     • インターネットのあるべき姿を取り戻す
     • 自分たちの活動を通して、他の学生や大学組織の意識を変える
   • 自由と自立を失ったIPv4ネットワークから離脱するために
     • IPv4では運用が確立されてしまっているので制限されやすい
   • ケーブル敷設やVLANは難しい
     • トンネル(VPN)を掘ろう
   • どんどん話が大事になる
     • 参加表明ｏｒ興味を示す学生に声を掛ける
   • 現在の目標
     • 自宅とのトンネルの構築中
3. これからやりたいこと＝やらないといけない事
   • 認証及びアクセスログ集計の仕組み作り
     • RADIUS, LDAP, AAA
   • 専用ルータの開発
     • Linux/FreeBSDをカスタマイズしてVirtualBoxの仮想マシンイメージとして用意
     • H/Wベース
       • PCルータ, DD-WRT

懇親会

インターネット黎明期にサーバ公開した時の話とか、大学の先生をやっておられる方々も多かったりするので、名工大出身の産業総研のひろみちゅさんの話とか。